なじみが進行した表面の混合潤滑解
Published in 2026
機械摺動面では、潤滑油によって荷重が支持される一方で、表面粗さの突起同士が直接接触する場合があり、これらを同時に考慮する混合潤滑解析が用いられている.しかし、摺動に伴って表面突起が摩耗し、表面形状が変化していくなじみの進行を考慮した混合潤滑解析手法は、十分に確立されていない.その一因として、粗面間の薄膜流れでは、膜厚や潤滑油の粘度が同じであっても、表面粗さの形状によって潤滑油の流れやすさが異なることが挙げられる. この流れやすさの見積もりを行うため、決定論的な粗さを再現したFEMでPDEモジュールによって薄膜のレイノルズ方程式を解く.この解析を行うことで流体の流れやすさを平均化したものである流量係数のデータを膜圧やなじみ量、粗さの方向性などさまざまな条件で集める.そして、よりマクロなモデルで混合潤滑解析を行う.流量係数を導入したレイノルズ方程式をPDEモジュールで解くことで流れを解き、さらに接触圧力を実際に近似して計算するGWモデルで接触圧力を計算した接触面圧とPDEモジュールで計算した流体圧力を固体力学モジュールに入力して変形を連成して解くことでなじんだ表面での混合潤滑解析を行う.
